ハリポタfanficの金字塔 “Measure Of A Man” ①

ハリポタfanfic(ドラハー)翻訳

作者であるinadaze22さんのお許しを得て、ドラハー/ドラマイオニーの傑作 “Measure Of A Man” の翻訳を始めました。和訳できたのは現時点では第一章のみですが、最終章まで下記のサイトに上げていきます。

#1 紳士の品格 第一部(Nothing)1章――その旅路こそ目的地 | Measure Of A Ma - pixiv
“静かな人ほど心の声は大きいものだ” ハーマイオニーがこの言葉が示唆に富んでいると思うのは、これが真実だからというだけではない。セオドール・ノットを説明するのにこれ以上的確な表現がないからだ。 彼女にとってはありがたいことに彼はいつも静かに...

ドラハー/ドラマイオニーって何? という皆さんのために説明すると、これはハリーポッターの登場人物であるドラコ×ハーマイオニーの略で、原作では敵対している二人(主人公トリオの頭脳ハーマイオニーと、貴族の苛めっ子ドラコ)がくっつくなら? というイフを基盤に作られた二次創作(公式とは関係のないファンが作る文章やイラスト)を指します。

この作品のタイトル“Measure Of A Man”の由来は次の三つの格言です。

①プラトンの『人間の価値はその人物が力を持ったとき、何をするかで測れる』

➁キング牧師の『人の真価がわかるのは安楽の瞬間ではなく、試練や論争に立ち向かう時だ』

③プロタゴラスの『万物の尺度は人間であり、事物が存在するか否かを判断するのもまた、人である』

42章という大作かつそのうちの16章はなれそめという、読者がじれてもおかしくない構成を一気に読ませるのは、この三つの信念が支柱となって、作者がハリーポッターという世界の上に築き上げた堅牢な城を完璧に支えているからです。

Measureというのは秤そのものや何かを測る行為を指します。私にとって身近なのは“How do you measure a year in the life?”(一生のうちの一年をあなたはどうやって測る?)のフレーズが印象的な“Seasons of love”という曲です。

“Measure Of A Man”のタイトルの直訳は“人間を測るもの”。そこから転じて、人間の条件、紳士の品格、人を秤にかけるには…などなどイメージを広げて、最終的に日本語訳のタイトルは『紳士の品格』になりました。本作がドラコ・マルフォイというかつての敵――自分より階級が上で相容れない価値観を持つ男――を測ろうとするハーマイオニーのお話だからです。二人の間にあるものが42章かけて“Nothing”から“Something”に、そして“Everything”に変わっていく、その旅路を紹介できたらうれしいです。

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